ピーチライナーの愛称で親しまれた桃花台新交通桃花台線。

1991年3月25日に始まり2006年10月1日に廃止となりました。

私も子供の頃に何度もお世話になり、思い出深いです。

現在、2019年12月ということでピーチライナーが廃止してから13年2ヶ月ほど経過しております。

この事実にもびっくりですが、現在の小中学生達はピーチライナーを知らないとうことになります。

それがまた衝撃的ですね、当たり前のようにピーチライナーを使っていた世代にとっては。

高校生だと高3の人はピーチライナーが廃止した年に5歳になった年代なので、中には覚えている人もいるかな?

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桃花台新交通100系(https://www.tetsushako.or.jp/より)


総建設費313億円をかけて開業したピーチライナー。

しかし、利用者数が予測を大きく下回り、開業して以来一度も黒字になることはありませんでした。

そして、66億円の累積赤字を抱えて2016年4月に廃止が決定しました。


元々はピーチライナーは桃花台ニュータウンで止まるのではなく、JR高蔵寺駅まで延伸される計画でした。
しかし、それには県の試算で約1000億円がかかることから計画は白紙に。


利用者数が予測を大きく下回ったのは、桃花台の住民があまり名鉄小牧線を使わなかったこと。

名鉄小牧線を使う人が多ければ、桃花台から小牧駅に行くまでピーチライナーを使うことになります。
それが狙いでした。

しかし、桃花台の住民は直接JR春日井駅に行く人が多かったのです。

現在でこそ、桃花台の学生や社会人は名鉄バスでJR春日井駅に行くというのが王道ですが、当時は桃花台から春日井駅に行くバスはありませんでした。

その後、住民からの強い要望で桃花台からJR春日井駅行きのバスが誕生しました。

確かに、桃花台から名古屋に出るには配線的にもJR中央線の方が便利ですし、電車の本数も多いです。

桃花台からだと名鉄小牧駅に行くのも、JR春日井駅に行くのもたいして距離が変わらないです。

ただ、桃花台からJR春日井駅行きのバスがなかった当時からJR春日井駅を利用する住民が多かったのは誤算だったのでしょうね。


ピーチライナーはシンボルとしては大きな役割を果たしてくれましたが、金銭的なところで見ると大失敗でしたね。

それでも私は子供時代を共にしたピーチライナーが好きですね。笑


以上、懐かしきピーチライナーについてでした!